【どんぶりの歴史とルーツを探る】選び方のポイントも詳しく解説します

出荷スタッフ ウチノ (主婦・母)
出荷スタッフ ウチノ (主婦・母)
こんにちは。うちる編集局 スタッフです。
今回は、意外と知らない、どんぶりのルーツから選び方まで詳しく解説します。

どんぶりは、さまざまなメニューに使えるうつわ。
1つあると便利だけど、種類が多くてどれがいいのか分からない…。

そんな方はこの記事を参考に、自分に合うどんぶりを見つけてくださいね。
また、うつわの歴史やルーツを知ることでうつわ選びや食事時間が楽しくなりますよ。

先にどんな商品があるのか見てみたい!という方は、こちらからご覧ください。

どんぶり 一覧ページ

はじめに そもそもどんぶりって何?

どんぶりの歴史を説明する前に、そもそもどんぶりとは何でしょうか?

どんぶりとは、以下のとおりうつわ以外に料理を表す言葉でもあります。

1.「どんぶりばち」の略
  主に茶碗より大きく、厚みのある深い陶製の鉢のことをいいます。

2.「どんぶりばち」にご飯を盛りつけ、具をのせた料理のこと
  例として、うな丼、親子丼などがありますね。

どんぶりのルーツ

どんぶりのルーツは諸説ありますが、よく言われるのが以下の2つです。
雑学として知っていると楽しいですよ!

説1 江戸時代の飲食店「慳貪屋」のうつわ
「どんぶり」が食器として使われるようになったのは、江戸初期の寛文年間(1661〜73年)頃です。

当時、「慳貪屋(けんどんや)」という、麺類や料理をのせたご飯を出す安い一膳飯屋がありました。今でいうファーストフード店のようなお店ですね。

そこで使われていた「慳貪振り鉢(けんどんぶりばち)」が、どんぶり鉢の起源といわれています。

ちなみに、慳貪屋の慳(けん)は、「物惜しみをする」、貪(どん)は「むさぼる」という意味。つまり、慳貪とは「思いやりがなく、物惜しげで、欲が深い」ことを表す言葉です。

慳貪屋では、一杯盛り切りで、別料金を支払わなければ、お代わりは許されませんでした。
料理屋の食事では、茶碗に盛ったご飯は何杯でも食べることができたのに対し、1杯しか出さないお店ということで、慳貪屋と言われたのかもしれませんね。

ちなみに、「つっけんどん」という言葉は「慳貪(けんどん)」から派生したといわれています。

説2.前掛けに付いた大きな物入れ

もう1つは、職人さんなどが使用する前掛けに付いている大きな物入れ(ポケットの部分)が起源という説。

「どんぶり勘定」という言葉がありますが、これは昔の人が、ポケット部分の「丼」に無造作にお金を入れて会計することからきています。

そのため、ポケットの丼にお金をポンポン放り込むように、さまざまな具をご飯に盛り込む様子を重ねて「丼」と呼ばれるようになったとされています。

また、「丼」という漢字を使っているのは、井戸に物を投げ入れたときの「ドボン」という音が、物入れに物を無造作に入れるときの音に似ているという説もあります。

どんぶりの歴史

どんぶり鉢がよく使われるようになったのは、19世紀初めの江戸時代後半のこと。
当初は、おかずやお菓子を盛り付けるうつわでしたが、お蕎麦屋さんが麺のうつわとして使ったのをきっかけに広まったとされています。

その後、鰻屋さんが鰻丼のうつわとして、ご飯物に使用。
天丼などほかの料理にも使われるようになります。

また、時代が変わるにつれ、どんぶりメニューも変化。
明治初期に親子丼、食の欧米化により、大正時代に牛丼、昭和10年頃にカツ丼が食べられるようになりました。

メニューの種類が多いので、うつわのバリエーションが多いのも納得ですね。

どんぶりの選び方

メニューにあったサイズ・形のものを選ぶ

どんな食事に使うのか、よく食べるメニューに合わせて選ぶ方法もあります。

使い勝手がいいのは、直径15㎝位で、深さが8~10㎝位のもの。
ご飯ものだけでなく、うどんやそばなど汁物にも使えるので1つあると便利です。

うな丼や海鮮丼などに使う場合、口が広めのものを選びましょう。
口が広いことで、具と一緒にご飯が食べやすいのです。

また、ラーメンはスープが多いので、ご飯もののうつわより広い直径のものがいいですね。
ただし、持ち上げるのであまり重くないものを選びましょう。

素材で選ぶ

・陶器

土が材料なので温かみのある質感が魅力です。
保温性があり熱伝導性が低いので、食材の温かさをキープしつつ持ち上げやすいのがいいですね。
厚みがあるため、やや重いですが、その分丈夫で口当たりもいいですよ。

・磁器

薄くて軽量、透きとおるような質感が特徴。
白磁のものは絵付けが映え、美しい柄を楽しめるのが魅力です。
有田焼の古伊万里風の柄のうつわなどはおもてなしにも使えます。

また、熱伝導率が高いので、熱々の料理が苦手な方には向いていますね。

・木製

軽くて丈夫、保温性の高さが特徴。
1番のポイントは、1つとして同じものがない木目の柄。
ナチュラルな風合いのうつわを使うだけで、気分がほっこりとしますね。
割れにくいのでお子様向けのうつわにも向いています。

・漆器

艶のある上品な見た目が特徴です。
蓋つきで、表面に金彩が施されたものはハレの日やおもてなしにも最適!

最近は電子レンジ対応のふだん使いしやすいものも多く、お手入れも簡単。
漆器は使うハードルが高いイメージがありますが、軽くて保温性があり、とても実用的ですよ。

・樹脂
ABS樹脂・メラミン樹脂・PET樹脂などの樹脂製は、軽くて割れにくいのがポイントです。
そのため、学食や社員食堂、病院などの施設でよく使われています。

最近は、見た目が陶器のような高級感のあるものや電子レンジ、食洗機対応のものを増えています。お子さんや高齢者の方にもおすすめです。

機能性で選ぶ

どんぶりは、ボウルや大鉢としても使えます。
そのため、毎日のように使うのなら機能性を重視するのも大切です。

電子レンジや食洗機対応のもの、スタッキングしやすい形のものなど、時短家事に役立ちそうな機能がついているか確認してから購入しましょう。

また、蓋つきならレンジで温める際ラップがいらないなど、自分の暮らしにあったものを選んでくださいね。

色・デザインで選ぶ

機能性や使いやすさも大事だけど、やっぱり見た目も大切!
好きなデザインや色のうつわを使うだけで、気分が上がりますし、食卓の雰囲気も違います。

モダンなものがいいならシックな黒のもの。

洋食にも使いたいなら北欧風のお花のデザインのもの、など自分の好みのものにこだわって選ぶのが一番かもしれませんね。

また、おもてなしが多いなら蓋つきのもの、
ラーメン好きなら縁にレンゲがかけやすいものなど、
自分の暮らしや食生活にあったデザインのものを選ぶと長く愛用できますよ。

おすすめのどんぶり5選

ご飯ものと麺類両方に使えるどんぶり

水輪麺鉢 5.5寸 磁器 スピカ 美濃焼

ざらっとした質感のシンプルなどんぶり。
どんな食材も上質に見せてくれるブラックのうつわは、親子丼やうどんなど、普段の食事もまるでお店のように!

釉薬のムラや同心円状のレリーフがある、とてもスタイリッシュなデザイン。
締めのお茶漬けも豪華に見えるので、おもてなしにもいいですよ。


鎬深鉢 大 あお唐草 磁器 美濃焼

唐草模様が目を引く、インパクトのあるどんぶり。
内側に柄があることで、どんぶりや麺の具が引き立ち、美味しく見えます。

外側のレリーフが手にしっくりとなじみ、持ち上げやすいのも嬉しいポイント。
柄違いの商品もあるので、ペアでそろえるのも素敵ですよ。

ラーメンや大鉢におすすめ

めん鉢 万歴鳳凰 磁器 波佐見焼

華やかな絵付けのめん鉢は、中華屋さんで食べているような気分を味わえそう。
内側の唐草模様が、ラーメンの具を引き立たせてくれます。

煮物やサラダなど取り分け用の大皿料理を盛り付けてもOK。
おもてなしの際、テーブルの中央に置くだけで食卓が明るくなりますよ。


大鉢 トビカンナ 陶器 信楽焼

オレンジに細かい線が映える、インパクトのある大きなどんぶり。
ラーメンがおしゃれに見えるので、作る頻度も多くなりそう。

口が広いため、どんな具が入っているか一目瞭然!
具だくさんのタンメンなども美味しく見えます。

使うのが難しそうに見えて、実はオレンジはどんな食材にもあうカラー。
煮込み料理や野菜炒めなど、どんと盛り付けても素敵ですよ。

ボウルや大鉢にもなる万能選手

万歴手描き多用鉢 6寸 朱 磁器 波佐見焼

口が広く、高台がしっかりとしたうつわは、どんぶりや鉢にもなるので便利。

盛り付けられているおかずやご飯の具が、赤いお花の柄に縁取られて一段と美味しそうに見えますよ。

軽くて小さめなので、女性の手にもぴったり。
少しだけご飯物や麺類を食べたいときや副菜の盛り付けにも使えます。

どんぶりは色々な使い方ができる便利なうつわ

どんぶりは、深さがあるためご飯物だけでなく、汁気の多い麺類など幅広い料理に使えます。

そのため、サイズによっては小鉢やボウル、大人数用の取り分け用の大鉢として、マルチに活用できるとっても便利なうつわです。

自分の食生活や暮らしに合った、ベストなどんぶりを見つけて下さいね。

今回ご紹介したどんぶりは、こちらのページからご覧いただけます。

どんぶり 一覧ページ

どんぶりについてもっと詳しく知りたくなった方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。

【どんぶり好き必見!】ラーメンやうどんにもぴったりのおしゃれな丼をご紹介

最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さんがお気に入りのうつわと一緒に、すてきな時間を過ごせますように。

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