【ぐい吞み・お猪口・盃の違いは?】特徴や用途、おすすめの酒器を徹底解説!

撮影スタッフ ワダ (1人暮らし)
撮影スタッフ ワダ (1人暮らし)
こんにちは。うちる編集局スタッフです。
今回は、ぐい吞み・お猪口・盃の違いについて解説します!


ぐい吞み・お猪口・盃、3つとも一見同じように見える酒器ですが、違いがあることをご存知でしたか?

この記事では、それぞれの違いについて分かりやすくお伝えします。
ぐい呑み・お猪口・盃を使い分けて、いつもの食事時間をより充実させてみませんか。

先にどんな商品があるのか見てみたい!という方は、こちらからご覧ください。

酒器 一覧ページ

ぐい呑み・お猪口・盃について

ぐい呑み・お猪口・盃の違いについて触れる前に、それぞれどんなうつわなのか、特徴などを解説します。

ぐい呑みとは

ぐい呑みは、底が深く口径が広い酒器。
その由来は「ぐいっと呑む」や「ぐいっと掴んで呑む」などからきているといわれています。

一般的に、1〜2口では飲みきれないサイズのものが多く、何口かに分けて飲み干すのに適しています。
温度によって変化する、お酒の味わいを楽しみたい場合におすすめです。

お猪口とは

ぐい呑みよりも小ぶりで、1〜2口で飲み干すことができるサイズの酒器
徳利と一緒に使われることが多いです。

その由来は「ちょく」が転じた言葉であるとされています。
ちょっとしたものという意味の「ちょく」や、
飾り気のない安直なことをさす「直(ちょく)」などが語源といわれています。

盃(さかずき)とは

小皿のような形状をした浅めの酒器で、小さな高台がついているのが特徴。
一般的に、お猪口とぐい吞みの中間ほどの容量です。

日常使いもされますが、結婚式の三三九度や、お正月のお屠蘇を飲む際など儀式で使用されることもあります。

ぐい吞み・お猪口・盃の違いについて詳しく解説!

ここまで読んで、ぐい吞み・お猪口・盃の違いに気づいた方もいるのではないでしょうか。
その違いとは、大きさ(容量)と形です。

大きさや形が異なると、日本酒の味わいも変わります。
つまり、それぞれ微妙に用途が違うのです。

大きさ・形の違いを知って使い分けましょう

酒器の大きさには、具体的に「何cm〜」といった決まりはありません。
そのため、一概には言えませんが、大きな順で並べると、
「ぐい呑み・盃・お猪口」になります。
また、形にも違いがあり、特に盃は明らかに形状が違いますね。

以下に、それぞれの大きさと形にあった日本酒の種類と飲み方をお伝えします!

ぐい呑み

ぐい呑みは大きいので、一口でたくさんのお酒を飲むことができます。
そのため、お祝い事や宴会など特別なシーンで使われることが多いです。
また、お猪口と違い、徳利を使いません。

向いているお酒は、長期間熟成された古酒に代表される熟酒(じゅくしゅ)や、純米酒に代表される醇酒(じゅんしゅ)。
口がつぼまっているものを選ぶと、より香りを楽しむことができます。

お猪口

お猪口は、お酒を一口ずつ楽しむのが目的の酒器。
そのため、手になじむ形で、手のひらにおさまる小さめサイズになっています。
利き酒に使われる、底に蛇の目模様が描かれている酒器もお猪口ですね。

向いているお酒は、辛口淡麗の味わいが特徴の爽酒(そうしゅ)。
爽酒はぬるくなると味が落ちてしまいます。
そのため、温度が変わらないうちに飲み干すことができるお猪口がおすすめなのです。

盃(さかずき)

盃は、結婚式など、フォーマルな場で使われるイメージがあります。
ですが、日常で親しい人同士で交流する際に使われるのが一般的です。

角度がある形状なので、お酒が口の中に早く流れ込み、舌の奥側の酸味や苦味を感じる部分に当たるため辛口に感じやすいといわれています。

向いているお酒は、醸酒や大吟醸酒などの薫酒(くんしゅ)など。
飲み口が広いため、香りが華やかなものを選ぶといいですよ。

結局どうやって使い分けたらいいの?

酒器は、大きさや形以外にも素材やデザインなどが異なります。
そのため、ご自分が好きなものを選ぶのがベストです。

ただ、どうしても迷ったら以下の点を目安にするといいですよ。

○冷酒や吟醸酒を飲むなら⇒お猪口
冷たいままを味わう冷酒や芳醇な香りを楽しむなら小さめのお猪口が向いています。

熱燗など温度による味の変化を楽しみたいなら⇒ぐい呑み
温度による味の違いを楽しむなら、大きめサイズのぐい呑みがおすすめ!
また、複数でお酒を飲む機会が多いならぐい呑みをいくつかそろえると良さそう。

香りを楽しむことを重視するなら ⇒ 盃
口が広い盃は、お酒の表面積が広くなるため香りを楽しむのに最適。
お祝い事などのフォーマルなシーンから、親しい方とのカジュアルな集まりまで幅広く使えるので、便利ですよ。

おすすめの酒器をご紹介

■ぐい呑み

ぐい呑 粉引鉄散 陶器 信楽焼

シンプルなフォルムのぐい呑み。
ベージュがかった表面に縁のブラウンがアクセントになっています。
ほかのうつわとの相性も良く、ふだん使いしやすいです。

深さがあるので、熱燗など温度変化によるお酒の味わいの違いを楽しむのに最適です。
茶器や小鉢、一輪挿しなど、深さを生かして色々な使い方ができますよ。

内粉引鎬ショット杯 陶器 白華窯 吉永サダム

スタイリッシュな佇まいの酒器。
ブラックの表面と内側のシルバーのコントラストがモダンな雰囲気ですね。

しのぎという技法で施された、縦のラインはデザインとして美しいだけでなく、
手になじみ持ちやすさも抜群!

お気に入りのお酒を食事と一緒に、少しずつじっくりと味わいたい方におすすめです。

月虹 ぐい呑み ガラス 小坂未央

カラフルなガラスのぐい呑み。
よく見ると気泡が入っており、光の当たり具合でさまざまな表情が楽しめます。
目で楽しめる酒器は、いつもの晩酌をより華やかに演出してくれます。

ガラスは、口当たりが良く、お酒の味をストレートに感じることができる素材。
実用的でデザイン性もあるので、お酒好きの方へのプレゼントにもぴったり!
色違いの商品を組み合わせて贈るのもいいですよ。



■盃(さかずき)

京盃 紫 七宝 磁器 波佐見焼

スッキリとしたシンプルなデザインの盃です。

縁起の良い七宝柄は、幾何学模様のようでモダン。
洋食器との相性も良く、毎日の食卓になじみます。

口が広いため、ふわっと広がるお酒の香りを楽しむのに向いています。
白磁なのでお酒の色も分かりやすく、味・色・香りが同時に堪能できます。
ちょっとしたおつまみなどを盛り付ければ、おもてなしにも使えますよ。

平小付盃 錆織部十草 陶器 瀬戸焼

手仕事の味わいが魅力の織部の盃。
縦縞(たてじま)模様に、緑の釉薬が流れ個性的なデザインになっています。

浅くて口が広いため、濃厚なお酒を少量ずつ、香りを楽しみながら味わえます。

同じ織部のうつわと合わせるのもいいですが、染付や赤絵なども相性がいいので、
さまざまなテーブルコーディネートを楽しむことができます。

ねぶた 盃 ガラス 津軽びいどろ

青森のねぶたの明かりをモチーフにした華やかな盃。
カラフルなガラスがビーズのように散りばめられ、食卓がぐっと明るくなります。

ガラスの透明感で、お酒の色が分かりやすいのが特徴。
厚みもあり、口上がりが良いので酒器として最適です。
果実酒などを少しずつ味わいたいときにいいですよ。

色ガラスの配置がすべて異なるため、1つとして同じものがありません。
柄違いで1つずつそろえたくなりますね。



■お猪口

猪口 古代唐草 磁器 波佐見焼

白に青の唐草模様がくっきりと映えるお猪口。
ふっくらと中央に丸みがあるので、ぎゅっと濃縮されたお酒の香りが楽しめます。

染付のうつわは、和食器だけでなく洋食器とも合わせやすくふだん使いしやすいです。
また、永遠に続く唐草模様は、縁起の良い柄。
お正月などハレの日にも使えます。

おそろいの徳利と合わせて使うと、上品なテーブルコーディネートに、
セットで贈れば、日本酒好きの方に喜ばれるプレゼントになりますね。

猪口 稲茶 磁器 美濃焼

淡いベージュにシンプルな形状のお猪口。
陶器ならではの温かみを感じる、使いやすいうつわです。

持ち上げやすく、ざらっとした表面の質感。
少し厚みのある縁は、口当たりが良くお酒を味わうのに理想的。

内側も淡い色合いなので、お酒の色をほんのりと感じます。
さまざまなタイプのお酒に合うため、1つあると重宝しますよ。

お新香やおひたしなどちょっとしたおつまみ用の小鉢や、
デザートカップとして使うのもおすすめです。

ぐい呑み・盃・お猪口を使い分けて、日本酒をもっと楽しみましょう!

この記事では、意外と知らない「ぐい呑み・盃・お猪口」のそれぞれの違いについて解説しました。
今まで、見た目の美しさなどで何となく選んでいた方は、この記事を参考に自分好みの酒器を選んでみませんか。

また、日本酒を飲み比べたいなら、ぐい呑み・盃・お猪口それぞれそろえて、酒器の大きさや形による味の変化を楽しむのもいいですよ。
酒器選びにこだわって、いつもの晩酌をもっと楽しみましょう!

今回ご紹介したお猪口は、こちらのページからご覧いただけます。

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最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さんがお気に入りのうつわと一緒に、すてきな時間を過ごせますように。

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