気がつけば、太陽がまぶしい季節になりました。
これからどんどん暑くなるこの時期に、
食卓を涼しく爽やかに彩るうつわをご紹介します。
実は夏のテーブルにぴったりのうつわって、
たくさんあるんですよ!
目次
ガラスのうつわ
8823/glass work 沖澤康平さんの吹きガラス。
まず夏のうつわといえば・・そう、ガラスの器です。
サラダやカルパッチョ、フルーツなど、
冷たい食べ物を美味しく見せてくれますし、
何より素材の色を鮮やかに見せてくれます。
沖澤さんのガラスは手作りならではの柔らかな輪郭が魅力です。
カク 長ボウル
沖澤さんのうつわにワカモレを盛り付けて。
アボカドの緑やトルティーヤチップスの黄色が映えます。
この器は氷の塊をイメージして作られたという、
「カク」という名前の定番シリーズです。
氷の塊が溶けて角が丸くなっていく様を
みているかのような、みずみずしいうつわですね。
出典:coquett¬e_kumiko(instagram)
沖澤さんのうつわはガラスをたっぷり使っていて
比較的厚みがあるので、少しぽってりとした
土のうつわとの組み合わせも相性が良いのです。
木製のトレーにもよく合います。
ガラスでありながら、ひときわ存在感のある、
沖澤さんのうつわです。
続いてご紹介するのは金津沙矢香さんのうつわ。
「Nostalgia」シリーズ
どこか懐かしい、控えめながらも
華やかさのあるうつわです。
ブルーやグレーなど
寒色系のランチョンマットの上なら、
スタイリッシュな雰囲気に。
ピンクやイエローなど暖色系なら
かわいらしい雰囲気にと、
組み合わせるテーブルウエアの色によって
表情を変えてくれそうな、個性豊かなうつわです。
こちらのシリーズは吹きガラスでうつわを作り、
切子の技法で模様をつけた後
ガラス用絵具(エナメル絵つけ)で
絵付けし、再加熱して焼き付けて作られています。
風景のドローイング 小鉢 ドット
その名の通り、まるでガラスをスケッチブックに
見立て、窓辺の風景をドローイングしたような
美しいうつわです。
透明ガラスをこまかく砕いてつけた白地部分が、
食べ物を一層キリッと冷たく見せてくれます。
ガラスの器は、こちらからも一覧でご覧いただけますよ。
ガラス特集のページはこちら
磁器のうつわ
夏のうつわは、ガラスだけではありません!
白地に呉須で描かれた、美しい模様が映える
村田亜希さんのうつわ。
染付のうつわは主張が強いものが多いですが、
村田さんの染付はちょっと控えめ。
白地の部分に温かみがあるのも、陶器ならでは。
青海波など、染付の伝統的な模様を
和モダンにアレンジしているのが、村田さんのうつわの魅力。
人気の豆皿はワンプレートスタイルのアクセントとして活用できそう。
染付のうつわには紺色のランチョンマットを
使うなど、白と青のグラデーションで
すっきりとしたコーディネートにするのがおすすめ。
爽やかな夏の食卓を演出できます。
同じ呉須の染付でも、また違った風合いのものを。
こちらの波佐見焼ぜろいちにシリーズのうつわは
磁器なので、陶器より白地がくっきりとしています。
目の覚めるような鮮やかな染付のうつわ。
こちらも爽やかな夏の食卓を演出するのに最適です。
絵柄が強いので、淡い色合いの
カルパッチョをのせると素敵です。
磁器のもつ凛とした佇まいが、
サラダやフルーツなど、冷たいものを
より瑞々しくみせてくれます。
波佐見焼特集のページはこちら
やちむんのうつわ
もうひとつ、夏にぴったりといえば、
沖縄やちむんのうつわです。
「やちむん」とは沖縄の方言で
「やきもの」を意味します。
うつわそのものが沖縄の空気を
まとっているようで、
夏の食卓には外せないうつわです。
手仕事ならではのおおらかさが残るフォルムに、
明るくかわいらしい絵つけを施した
素敵なうつわがたくさんあります。
うつわ自体にぽってりとした厚みがありながら、
食卓を涼やかにみせてくれるのは
沖縄のやちむんだからこそ。
絵付けの色見が効いて、お素麵も華やかな印象に!
やちむんなら単品でドン!と
豪快に盛り付けた料理が似合います。
やちむん特集のページはこちら
番外編:花火を思わせる瀬戸焼
最後に、夏の冷たい料理にも
ピッタリな、陶器のうつわをご紹介。
こちらは愛知県瀬戸市品野にて
江戸時代から続く窯元、
小春花窯さんの麦藁手の器。
独特な縞模様が麦の穂を連想させることから、
「麦藁手」と呼ばれるこの伝統的な模様。
上から見ると、なんだか花火を思い起こします。
かつおのたたきをあわせて、
色のコントラストをたのしんだり、
冷たいビールのおともに、
麦藁手に盛り付けた
揚げ出し豆腐はいかがでしょう。
大皿なら夏野菜の煮びたしをいれたり、
お茶碗には宮崎の夏の定番「冷や汁」なども。
美味しい夏の和食に品よくマッチするうつわです。
小春花窯のページはこちら
暑くなると食欲が落ち、
日々の食事を簡単にすませてしまいがち。
そんな時、夏の料理に映えるうつわを使えば
食事の時間をより美味しく、
楽しく過ごすことができます。
個性豊かなうつわを様々に組み合わせて、
夏の食卓を楽しんでくださいね。
ブログ執筆:おうちを彩る器と雑貨 うちる