今回は北欧食器の定番、ティーマについてご紹介します。
シンプルですっきりとしたフォルムの食器は、テーブルウェアブランド「ittala(イッタラ)」のティーマ。
皆さんも1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
1952年の発売以来、時代や国境を越えて使われ続けているティーマ。
今回はその魅力をさまざまな観点から紹介します。
アイテムやカラーのラインナップから、テーブルコーディネートのポイントまで徹底解説!
北欧の食器やインテリアに興味のある方はもちろん、実用的でシンプルなうつわを探している方は必見ですよ。
先にイッタラのティーマにどんな商品があるか見てみたい!とい方はこちらからご覧いただけます。
目次
迷ったらまずはこれ!ティーマの人気アイテム
ティーマが気になって探し始めたら、種類がたくさんありすぎて迷ってしまう方も多いですよね。
そんな方にはこちらの3種類がおすすめです。
プレート17㎝
1人分のメインのおかずや取り皿、パン皿やデザート皿など、オールマイティに使えます。
プレート21㎝
深さがあるのでパスタやカレーにもぴったり。
1人暮らしの方なら、このプレートに飯椀、汁椀があれば基本の食器がそろいますよ。
ボウル15㎝
和食にも洋食にも便利に使え、重ねやすいので収納場所もとりませんよ。
ちなみに、色はホワイト、リネン、パールグレーからそろえると、手もちの食器と合わせやすいですよ。
豊富なカラーバリエーション
ティーマの魅力はシンプルなフォルムと、カラーバリエーションの豊富さにあります。
色の種類は、これまでに20種類以上。
ただ、その中には廃盤になってしまったものや限定的に発売されたカラーもあります。
今回は、イッタラの公式サイトで取扱いのあるカラーを中心に紹介します。
ホワイト
どんなメニューにもあう定番のカラー。
ホワイトを基準に他のカラーの商品を増やしていくのもおすすめ。
有田焼など白磁の和食器とも相性がいいですよ。
リネン
ベージュがかったホワイトは、ホワイト同様にどんなメニューにもなじみます。
また、ほかのうつわとも合わせやすく、木目のテーブルとの相性もいい、暮らしに溶け込むカラーです。
ハニー
2018年にスペシャルプロダクトとして発売された「ティーマ サマーマグ」。
そのなかで一番人気のカラーがハニーでした。
翌2019年カイ・フランクの没後30周年、日本限定として新たにプレート3種類が加わり定番に。
和食器に多いブルーともよく合い、テーブルのアクセントになるカラーです。
パールグレー
どの食器と合わせてもしっくりとくるカラーです。
白や黒と合わせればスタイリッシュに、ピンクと合わせるとエレガントに、青やグリーンと合わせると和のテイストやエスニックな雰囲気にもなりますよ。
ローズ
2018年に販売された「ローズ」。
スペシャルプロダクトとして、2023年に数量限定で再び登場しました!
ノスタルジックな雰囲気のある、温かみのある色合いは、販売されるとすぐに完売。
ホワイトやグレー系とも相性の良いカラーです。
パウダー
パウダーは優しいトーンのピンク。
パールグレーやホワイト、リネン、ハニーとも相性の良いカラーです。
華やかさもあるので、お花見のコーディネートや女子会などおもてなしにも使えますね。
ヴィンテージブルー
ティーマ70周年を記念して、発売されたカラー。
ティーマの前身となった「キルタ」の人気カラーを再現したものです。
ネイビーに近い深みのあるブルーは、まさにヴィンテージのジーンズのよう。
ホワイトやブラック、鮮やかなイエローやグリーンなど幅広いカラーとなじみます。
また、染付など同系色のものや赤絵など柄物の和食器とも合いますよ。
ヴィンテージブラウン
ヴィンテージブルー同様、ティーマ70周年を記念して発売されたカラーです。
こっくりとしたブラウンは、どんな食材とも合います。
和食はもちろん、カラフルなエスニック料理にもぴったり。
また、和食器ともなじむカラーで、同系色の飴釉や深いグリーンの織部などと一緒に使うのもおすすめです。
ミナペルホネン
個性的なテキスタイルが魅力のブランド「ミナペルホネン」とのコラボ商品。
白地にシンプルな線で描かれた鳥のモチーフは絵本のよう。
優しい色づかいなので、どんなメニューを盛り付けてもマッチします。
全部そろえたくなる! ティーマのラインナップを詳しく紹介
プレート
プレートは、サイズが12・15・17・21・23・26㎝の6種類。
ただし、サイズによってカラー展開が以下のとおり異なります。
12㎝ | ヴィンテージブルー、ヴィンテージブラウン |
15㎝ | ホワイト |
17cm | ホワイト、リネン、パールグレー、ハニー、ヴィンテージブルー、ヴィンテージブラウン、パールグレー、パウダー |
21cm | ホワイト、リネン、パールグレー、ハニー、ヴィンテージブルー、ヴィンテージブラウン、パールグレー、パウダー |
23cm | ホワイト、リネン、パールグレー、ヴィンテージブルー |
26㎝ | ホワイト、リネン、パールグレー、パウダー、ヴィンテージブルー |
12・15cmは、取り皿や調味料、小さなおやつに。
さらにカップのソーサーにもなります。
お子様用としても使いやすい大きさです。
17cmはケーキの1ピースや取り皿にぴったりです。
また、1人分の主菜用にも使えます。
21cm、23㎝は、何にでも使える便利なサイズ。
メインディッシュはもちろん、トーストやサラダなど主菜と副菜を一緒に盛りつけることができますよ。
一番大きな26cmは、ローストチキンや鯛のお頭など、取り分け用の大皿料理に向いています。
また、しっかり食べる方は、数種類のおかずを盛り付けてワンプレートとして使うのもおすすめ。
スイーツを少しずつ盛り付ければカフェ風に。
スクエアプレート
スクエアプレートは、ホワイト、リネン、パールグレー、ヴィンテージブルーの4色。
サイズは16×16㎝。
ホワイトのみ、12×12㎝・16×16㎝の2種類展開です。
カレーなどの一皿料理やサラダなど副菜用に使うもよし、グラタンやドリア、焼き菓子などのオーブン料理に使えます。
正方形の耐熱皿は意外とないもの。
調理してそのまま出せるおしゃれなフォルムです。
SNSでは、12㎝の商品をパン皿やデザートプレートとして使う方も多かったです。
ボウル
ボウルは15㎝と21㎝の2種類のサイズ。
15cmのものは、シリアルやサラダのほか、スープカップとして汁物にも使えます。
21㎝の商品は、1人分のシチューやお鍋の取り鉢に使いやすいサイズ。
いずれもシンプルなカラーなので、和食はもちろん、中華やエスニック、デザートなど幅広いメニューに使うことができます。
1つあると便利なアイテムです。
プラター
細長い形状の角皿は、幅をとらないためおもてなしに便利。
前菜を少しずつ盛り付けて、テーブルの中央に置くだけで様になります。
また、買ってきたお寿司やカットしたフルーツ、マカロンやカヌレなどを等間隔に盛り付けるだけでおしゃれな食卓に。
オーブン対応なので、グリルした食材をそのまま出せるのもいいですね。
ボウル(大きいサイズ・丸形)1.65L・3.4L
存在感のある大きなボウル。
オーブン対応のため調理してそのまま出すことができます。
余ったら冷凍保存や電子レンジの解凍も可能。
シンプルなフォルムなので、ほかの食器とも相性が良く、どんなメニューを盛り付けても違和感がありません。
おもてなしの際は、氷を入れて缶のドリンクを入れたり、花器にしても素敵です。
マグ 0.3L・0.4L
コレクションアイテムとしても人気のマグカップ。
サイズは0.3lと0.4lの2種類です。
0.4lのものはスープカップなどにもいいですね。
広めの持ち手と口当たりの良さは、まさに毎日の定番。
食洗機・電子レンジ・オーブン・冷凍保存に対応しています。
材料を入れてカップケーキを作って、そのまま出すこともできますよ。
ティーポット
モダンなフォルムのティーポットはホワイトのみ。
シンプルなデザインなので、和食器と合わせても違和感がなく、日本茶や中国茶などさまざまな飲物に使うことができます。
持ち手がしっかりしていて、つかみやすく、中も広くできているので洗いやすいのもポイント。
たっぷりサイズなので、来客にもいいですね。
蓋つきポット 2.3L
オーブンでのお菓子作りや煮込み料理に使えます。
蓋があるので、表面の焦げすぎを防げますし、そのまま冷蔵庫保存できます。
調理から盛り付けまで一貫してできる機能性と、出したままでも美しいフォルムがポイントです。
いつものカレーもこのボウルに入れて食卓に出すだけでおもてなしの雰囲気に。
センターピースとしてテーブルの中央に置くだけで絵になります。
そもそも、イッタラ(ittala)のティーマとは?
ittala(イッタラ)は1881年にガラス製品のメーカーとしてフィンランドで誕生しました。
近年はガラスだけでなく、「テーブルウェアの総合ブランド」としてさまざまなシリーズの製品を世に送り出しています。
イッタラを代表するシリーズの1つであるTEEMA(ティーマ)は、1952年に発売。
「フィンランドデザインの良心」と呼ばれるデザイナー カイ・フランクが手がけました。
ティーマは、カイ・フランクが1948年に発表した「KILTA(キルタ)」を原型に作られています。
キルタは、無駄な装飾を省いた機能的で耐久性の高いデザインが特徴。
これまでの華美な装飾とセット販売が主流というテーブルウェアの常識を覆した商品でした。
このキルタに改良を加え、後継モデルとして誕生したのが「ティーマ」です。
以降、カラーの追加やリモデルを経て、2005年にリニューアル。
より使いやすく、組み合わせの選択肢が増えました。
無駄をそぎ落としたシンプルなフォルムは現代デザインの古典ともいわれ、今なお世界中で愛されています。
ティーマが長く愛される理由
この「ティーマ」のプレートが何十年にもわたり世界中の人々に愛されている理由はタイムレスなデザインと実用性です。
タイムレスで実用的なデザイン
カイ・フランクが「必要な装飾は色だけ」語っているように、ティーマは円、四角形など単純な形で作られています。
一方で、色とサイズの種類は豊富。
形・サイズ・色の組み合わせを無限に楽しめるようになっています。
そのため、買い足しもしやすく、メニューによって色や形でバリエーションを楽しむことができる合理的な食器です。
また、どのアイテムもリム(縁)に立ち上がりがあるのが特徴。
汁気のあるメニューに使えるだけでなく、チャーハンなどが最後の1粒まですくいやすくできています。レンジやオーブンから出す際も、リムを持てば楽に取り出せます。
ライフスタイルに合った機能性
ティーマは、食洗機・オーブン・電子レンジ・冷凍庫保存、いずれにも対応しているのもポイント!
例えば…オーブンで調理後、そのまま食卓へ。
食事のタイミングがずれた家族には、レンジで再度温めて、残った分は冷凍保存。
食べ終わったら洗い物は食洗機にお任せ!
つまり、多忙な現代人のライフスタイルにフィットした食器です。
さらに、適度な重さがあるのも魅力のひとつ。
安定感があり、お皿をおさえておくことのできないお子さんでも安心して使うことができるのです。
今すぐ参考にしたい! ティーマを使ったテーブルコーディネート
色違いのティーマを使ったスイーツのコーディネートです。
カラーバリエーションが豊富なので、組み合わせを変えて使うことができるのが楽しいですね。
2023年に発売された「ローズ」カラーを使ったコーディネート。
人気のカラーのため、公式のオンラインショップでは既に完売しています。
ガラスやホワイトのシンプルなアイテムと合わせることで、ローズカラーが引き立っていますね。
レッドのティーマを使ったコーディネートです。
イッタラのカステルへルミのキャンドルホルダーとアラビアのムーミンマグを合わせて、まさに北欧のクリスマスらしいテーブルです。
ウッドボードを使うことで、温かみを感じますね。
ブラックのティーマプレートを使った朝食のコーディネートです。
ガラスのミニボウルとホワイトのスープマグをのせてワンプレートに。
ブラックパラティッシのマグカップと持ち手がブラックのカトラリーを使うことでモノトーンのスタイリッシュなテーブルになっています。
ティーマが気になった方は
ティーマは、ミニマリストの方にも愛用者が多いシリーズです。
つまり、これさえあれば何でも使えるオールマイティなところが大きな魅力。
新生活で食器をそろえたい方、毎日の定番の食器を探している方、物を増やさずに食事を楽しみたい方など、さまざまなライフスタイルの方に合うティーマ。
食器が欲しいけど、何を選べばいいか分からない。
そんな方はティーマをチェックしてみるのもいいですよ。
今回ご紹介したアイテムは、こちらからご覧いただけます。
イッタラなどの北欧食器についてもっと詳しく知りたくなった方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
・【おしゃれな北欧食器ブランド特集】人気シリーズからおすすめアイテムを総まとめ
・【イッタラの魅力とは?】人気のグラスや食器、デザイナーをまとめて紹介
・【イッタラのお皿】ティーマやガラスなど、日常使いにぴったりな北欧食器をご紹介
・【イッタラのマグカップ】シンプルで実用性の高さが人気のマグ
最後までご覧いただきありがとうございました。皆さまがよい作品と出会えますように!