
今回は、洋食器を代表するブランド・ウェッジウッドについて詳しくご紹介します!
食卓にあるだけで、その場の雰囲気が洗練された空間に変わる。
そんな力を持つ洋食器ブランドが、英国の「ウェッジウッド(Wedgwood)」です。
うつわに詳しくない方でも、一度はブランド名を聞いたことがあるのではないでしょうか。
日本でもギフトなどで絶大な人気を誇るウェッジウッドですが、その歴史や、人気シリーズに込められた意味を知れば、もっと日常が楽しくなるはずです。
今回は、洋食器を代表するブランド・ウェッジウッドについて詳しくお伝えします。
自分へのご褒美や友人への贈り物にウェッジウッドを検討されている方は、ぜひお読みくださいね。
おすすめの食器を先に見たい!という方は、こちらからご覧いただけます。
目次
ウェッジウッドってどんなブランドなの?

ウェッジウッドは、1759年に「英国陶工の父」と呼ばれるジョサイア・ウェッジウッドが創業。
常に時代の先を行く「技術革新」と、英国王室や世界の王侯貴族も認める「芸術的感性」を兼ね備えた、イギリスを代表する世界最大級の陶磁器ブランドの1つです。
究極の素材「ボーンチャイナ」

ウェッジウッドの品質を語る上で欠かせないのが、18世紀末〜19世紀初頭にかけて発展した『ボーンチャイナ(Bone China)』です。牛の骨の灰(ボーンアッシュ)を混ぜて作られる磁器は、当時のヨーロッパでは夢の素材でした。
ウェッジウッドのボーンチャイナは、「白さ」と、光を透過させる「透光性」、そして日常使いに耐える「強度」を持ち合わせています。
この素材は「乳白色の宝石」と称され、繊細な絵付けを施すことができる、世界で最も美しいキャンバスといわれました。
また、ウェッジウッドの魅力は、多彩な表現にもあります。
ストーンウェア(炻器)や硬質磁器など、さまざまな素材を使い分け、クラシックからモダン、さらにはアバンギャルドなデザインの商品も生み出しています。
ロゴマークについて

ウェッジウッドのロゴは、頭文字の「W」の中に「ポートランドの壷」が描かれているものがあります。
ポートランドの壷とは、「ジャスパーウェア」のモチーフとなった古代ローマのガラス壷のこと。
創業者ジョサイア・ウェッジウッドは、何年もの研究を経て、この壺を陶器で完全再現しました。
その偉業をたたえ、技術力の高さを世界に示すシンボルとして、ロゴマークに採用されたそうです。
ただ、近年は、壺の記載がないブランド名のみの、シンプルなロゴが使われることもあります。
また、バックスタンプは、時代やシリーズにより20以上変わっています。
裏面を見ることで、いつどこで作られたのかが分かるのも楽しいですね。バックスタンプ違いを集めるコレクターさんもいるようです。
ウェッジウッドの人気シリーズを紹介
ウェッジウッドには、多くのシリーズがあります。
ここでは人気シリーズの一部を紹介します。
ワイルドストロベリー

1806年に発表されたデザインで、1965年に商品化されました。
ボーンチャイナの白地に野イチゴの赤と葉の緑の組み合わせが美しい、ブランドを代表するシリーズです。
おすすめアイテム
ワイルドストロベリー プレート 23cm

鮮やかな赤い野イチゴの実に、可憐な白い花と緑の葉が描かれた、上品なデザインが特徴です。ウェッジウッドを代表するシリーズで、今なおプレゼントなどでも大人気です。
余白を持って盛り付けることで、柄がリースのように料理を引き立てます。
また、中央がくぼんでいるので、ソースを使ったメニューにも使うことができますよ。
コーディネートのお手本

柄が全体にあるので、リネンやカトラリーなど一緒に使う物はシンプルでも十分華やかです。
おもてなしには、同じシリーズのボウルなどを重ねるといいですよ。
フェスティビティ

花やフルーツなどを立体的なエンボスで表現したシリーズです。
電子レンジや食洗機対応で実用的。ウェッジウッド入門の定番でもあります。
おすすめアイテム
フェスティビティ プレート 21cm アイボリー

リムのレリーフが華やかなプレートです。
陶器製なので、厚みがあり丈夫、実用的なのでふだん使いにも適しています。
深さがあるため、カレーやパスタ、メインの肉・魚料理など幅広く使えるのが便利です。
使い勝手の良い上質なうつわは、いつもの食事に特別感をプラスしてくれますよ。
コーディネートのお手本

色違いのブルーと合わせたコーディネートです。
ブルーと一緒に使うことで、白のうつわが引き立ちます。
また、2枚使いすることで、レストランのような特別感が出ますよ。
ルネッサンス ゴールド

創業時のネオ・クラシカルスタイルを現代風にアレンジしたパターンです。
連続するオーバル(楕円)模様は、ジャスパー カメオがモチーフになっています。
おすすめアイテム
【2点ペアセット】ウェッジウッド ルネッサンス ゴールド マグ ピンク&ブルー 紅茶付

色違いのマグカップと紅茶がセットになった、ギフトにぴったりの商品です。
また、丸を組み合わせたモダンな柄は、和食器とあわせてもあまり違和感がありません。
広めの持ち手は、つかみやすいのもポイントです。
コーディネートのお手本

インパクトのある色柄なので、一緒に使ううつわはシンプルに白をセレクトしています。
また、小物は木製のトレーとリネンのナプキンにすることで、カジュアルな雰囲気にしています。
ジャスパー

創始者ジョサイア・ウェッジウッドが数千回の実験と研究の末、1775年に誕生したストーンウェア。
マットな青い素地に浮かぶ白いレリーフが特徴です。
おすすめアイテム
マグノリア ブロッサム 一輪挿し

表面にマグノリアのレリーフが施された、オブジェのような一輪挿しです。
花を指さなくても存在感があり、テーブルに置くだけでアクセントになります。
コーディネートのお手本

柄物のテーブルウェアと合わせることで、より豪華な食卓に。
花器の色が控えめなので、あえてオレンジやピンクなど異なる色の花を生けてインパクトのあるコーディネートになっています。
フロレンティーン

2024年に150周年を迎えた定番シリーズの1つ。
16世紀のイタリア・ルネサンス期に流行した「グロテスク文様」をベースにした、ギリシャ神話のドラゴンや不死鳥などが緻密に描かれています。
特に鮮やかなターコイズブルーが有名ですが、近年はカラーバリエーションが増えています。
おすすめアイテム
フロレンティーン ターコイズ ティーボウル

ティーボウルですが、お茶だけでなくデザートやちょっとしたおかずを盛り付けて使うこともできます。
シリアルボウルやサラダボウルなどいろいろな使い道があります。
ふだん使いからおもてなしまでさまざなシーンで活躍しますよ。
コーディネートのお手本

煎茶とともに和菓子を味わうコーディネートです。
150年以上の伝統があるデザインは、和食器の唐草模様のような雰囲気もあり、和のテーブルにも不思議とマッチします。
ジオ(Geo)

2017年に誕生。ハニカム(蜂の巣)模様のエンボスデザインが特徴で、和・洋・中幅広いメニューになじみます。
ちなみに、蜂の巣は、ヨーロッパでは、繁栄や成功の象徴とされ、幸運を呼ぶモチーフとして親しまれてきたそうです。
おすすめアイテム
ジオ ゴールド プレート 28cm

スタイリッシュなダイニング向けに開発されたプレートです。
中央に盛り付けるだけで、ふだんの食事がグレードアップして見えます。
色違いのプラチナと合わせて使うのも素敵です。
コーディネートのお手本

広めのリムにゴールドの柄が施されている、高級感あるデザイなので、小物や合わせるうつわをシンプルにすることで、上質な食空間を演出できますよ。
同じシリーズのうつわを重ねることで、おもてなしの雰囲気がアップします。
ワンダーラスト

旅をテーマに、世界各地の文化や植物などからインスピレーションを得て誕生したシリーズです。オリエンタルな草花や異国の景色などが色鮮やかに描かれています。
ちなみに、創業当時、イギリスの富裕層の間では、世界旅行「グランド・ツアー」が教養のたしなみとして流行していたそうですよ。
おすすめアイテム
ワンダーラスト ウォーターリリー 27cm プレート

アマゾンの熱帯気候で育った睡蓮が描かれた、美しいプレートです。
余白をもって食事を盛り付けるだけで、いつもの料理がぐっと豪華に見えます。
繊細な図柄のうつわは、和食器と合わせても良さそうですね。
コーディネートのお手本

同じシリーズの中皿を重ねたおもてなしのコーディネートです。
写真では柄物同士を重ねていますが、無地のボウルなどを置くことで、下の大皿の柄が引き立ちますよ。
インタグリオ

インタグリオは凹凸を意味する言葉です。乳白色のファイン ボーン チャイナに幾何学のエンボスモチーフが映える、現代のライフスタイルに合うシリーズです。
おすすめアイテム
インタグリオ プレート 20cm

シンプルながらリムのエンボスがアクセントになっている、上品で実用性もあるうつわです。洋食だけでなく、和食や中華、どんなメニューにも合いますし、スタッキングできる形もポイント。
さまざまなアイテムがあるので、揃えて使うのもいいですよ。
コーディネートのお手本

白のうつわが際立つ、ブラウンのファブリックと合わせたスタイリッシュなテーブルです。
クロスをブラックにすれば、モノトーンのモダンな食卓に。
シックにしたいならグレーのクロスに変えるなど、いろいろ応用できるコーディネートです。
アンセミオン グレイ

クラシックなデザインを印象的かつモダンに表現したシリーズです。
大胆なスタイルで自分の人生(生活)を楽しむ人をイメージして開発されました。
365日、毎日を特別に感じる豪華なテーブルウェアです。
おすすめアイテム
アンセミオン グレイ スーププレート 23cm

上品なグレーに金彩が際立つ高級感のあるプレートです。
メインディッシュにするもよし、デザートプレートや取り皿のような使い方もできる絶妙なサイズです。深さがあるのでスープやシチューなどにもいいですよ。
コーディネートのお手本

同じシリーズの柄違いのうつわを組み合わせたコーディネートです。
リムの色とクロスの色を合わせているので、統一感があり洗練された雰囲気になっています。
プロミシス
結婚や記念日の贈り物として人気の高いガラスウェアのシリーズ。
2つのリングやハートが重なり合うデザインなどが特徴で、永遠の愛や神聖な誓いをモチーフにしています。
おすすめアイテム
プロミシス トゥー ハーツ ワイン ペア

2粒の煌くクリスタル ストーンが施された、華やかなグラスです。
2つのハートが重なり合うデザインは、あふれる愛が重なり合い、幸せを感じますね。
ワインはもちろん、ソフトドリンクを注ぐだけで特別な気分になれます。
また、花器やパフェグラスのような使い方もできそうですね。
コーディネートのお手本

白のうつわとグレーのクロスというシンプルな背景に、ハートのモチーフとクリスタルストーンが映えます。
グラスのレリーフを際立たせるには、周りの小物は控えめにするのがポイントです。
ウェッジウッドの歴史:英国陶工の父から始まる物語

ウェッジウッドの歴史は、創業者ジョサイア・ウェッジウッドの功績が大きいです。
当時の陶器は品質が安定しないことが課題でしたが、ジョサイアは土の配合や焼成温度を徹底的に研究し、科学的に管理することで高品質な陶器を次々と生み出しました。
後の「クイーンズウェア」となるクリーム色の陶器が王室の目に留まり、王室御用達のブランドとしての地位を確立。
さらにカタログ販売や返金保証制度など、現代のビジネスモデルの先駆けを200年以上も前に実践していました。
以下に主な出来事を紹介します。
・1765年:クイーンズウェアの誕生

ジョサイアが開発した美しいクリーム色の陶器がシャーロット王妃に絶賛され、「クイーンズウェア(女王の器)」の名称使用を許可されました。
これが、王室御用達としての地位を確立するきっかけとなります。
・1774年:ジャスパーウェアの開発

数千回にも及ぶ実験の末、マットな質感と美しい発色が特徴の代表作「ジャスパーウェア」を生み出しました。
古典的なレリーフを施した「ウェッジウッド・ブルー」は、ブランドの代名詞になっています。
・1812年:ファイン ボーン チャイナの完成
創業者ジョサイアの死後、動物の骨灰を混ぜることで高い耐久性と透光性を実現した「ファイン ボーン チャイナ」の製造を本格化。現在も世界最高品質と評されています。
・現代の展開
1987年にウォーターフォード・クリスタル社と合併し「ウォーターフォード・ウェッジウッド」に。
現在はフィンランドのフィスカース(Fiskars)グループ傘下となり、デザイナーや他ブランドとのコラボレーションを展開するなど、伝統を守りながら新たなライフスタイルを提案し続けています。
ウェッジウッドのデザイナーたち
ジョサイア・ウェッジウッド(1730-1795)
ブランドの創始者であり、経営者でありながらすぐれたデザイナーでもありました。
職人の手作業を尊重しつつ、科学的なアプローチを取り入れ、数々の名作を考案しました。
ジョン・フラックスマン(1755-1826)

18世紀後半に活躍した彫刻家であり製図家(イラストレーター)。
ジャスパーに登場する、ギリシャ・ローマ神話をモチーフとした繊細なレリーフの多くをデザインしました。
デイジー・メイクイグ・ジョーンズ(1881-1945)
1909年に見習いとしてウェッジウッドに入社。1914年に自身のスタジオを持つと、ラスター彩(金属光沢を持つ釉薬)を駆使した「フェアリーランド・ラスター」を生み出しました。
第一次世界大戦中に、ファンタジーの世界を描いた作品を発表したことで、当時のウェッジウッドを救うほどの大ヒットとなりました。
ヴィクター・スケラーン (1909-1980)

1930年代から活躍したウェッジウッドのアートディレクターです。名作「フロレンティーン ターコイズ」や「ワイルドストロベリー」のもとになった「ストロベリー・ヒル」などの人気のデザインを手がけました。
ヴェラ・ウォン (1949~)

ハリウッドセレブにも愛されるドレスデザイナー。ウェッジウッドとは長年にわたりコラボレーションしており、プラチナとブルーを組み合わせたモダンでスタイリッシュなシリーズなどが人気です。
時代を超えて愛される「ウェッジウッド」を暮らしに取り入れてみませんか
ウェッジウッドのうつわは、260年以上の時間をかけて積み上げられた職人たちの技術と、人々の暮らしを豊かにしようという願いが込められた逸品ぞろいです。
ボーンチャイナの凛とした白さや、動植物などを描いた時代を超えて愛されるデザインは、どんな食卓にも気品を添えてくれます。
また、和食器とも相性の良い、ブルーの線で描かれた商品などを選ぶことで和食にもなじみますよ。
何十年先も変わらない美しさを保ち続けるウェッジウッドを、あなたの食卓に迎え入れてみてはいかがでしょうか。
下記リンクからも商品をご覧いただけます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
皆様がよい作品と出会えますように!