うちる×皓洋窯 オリジナルアイテム
うちるのお客さんが「素敵だな〜」、「使い勝手がいいな〜」と、毎日手に取ってしまうような、頼りがいのあるうつわが作りたい!
そんな思いで始まった、うちるオリジナル企画。
▼ご紹介するうつわはこちらからご覧いただけます。
【うちるオリジナル】Flowercrest 一覧ページ
テーマは「古伊万里」みたいなうつわ
今回は、和食器らしい染付と温かい雰囲気の釉薬を組み合わせた、古伊万里のようなうつわをつくることになりました。
そこで一緒につくることをお願いしたのが、皓洋窯さんです。
皓洋窯
1947年、佐賀県有田町で達山製陶所の名前で始まった皓洋窯さん。
シンプルでやわらかいフォルムに、藍色の染付、釉薬を施したうつわなど、幅広く家庭用食器を作られています。
「若い世代にも有田焼を使って欲しい」
特別な時に使うイメージだった有田焼を普段使いできるようにと、価格帯とデザインにその思いが込められています。
うつわができるまで
使いやすいかたちに
うちるからは「定番として使いやすいかたち」をリクエスト!
「使いやすいかたち」として…
・軽くて扱いやすい薄さ
・家庭で使いやすいサイズ感
という2つをポイントに作ってくださいました。
使う人のことを常に考えながら家庭用食器を作られてきた、皓洋窯さんならではの提案に納得。
リムが立ち上がっているので、汁気のあるお料理にも使いやすく、食卓が華やぐような輪花の形に決まりました。
どこか愛らしい絵付け
うちるからは
・お料理を盛った時に少し華やかに見えるよう、リムにも柄を入れたい
・素朴な感じの柄
皓洋窯さんのうつわは、一つ一つ手描きで染付がされています。
今回のオリジナルも、柄や大きさなど、絵付け師さんと何度も微調整をくりかえして仕上げてくださいました。
「目立ち過ぎず、寂しくならない絵の大きさ、柄が上品で強調しすぎない絶妙なバランスに。
また、柄に濃淡をつけて立体感をだし、お皿のふちにはサビをいれることで絵の締まりをよくしています。」
職人さんのあたたかな想いから生まれる「どこか愛らしい絵付」は、一緒にオリジナルのうつわを作りたい!と思った1番の理由です。
染付の味わいを感じられて、食卓シーンで可愛く使えそう!
ということで、この2種類に決定しました。
柔らかな風合いの白
シャーベットグレーやオリーブ、ミモザなど釉薬の種類が豊富な皓洋窯さん。
同じ白いうつわでも、柄によって青みがかっていたり黄みがかっていたり。
釉薬は常時使っているもので大体10種類くらい、先代の時からあるものだと、15種類くらいになるそう。
最近では茶色やグリーンなど、色味の強い釉薬も使われています。
たくさんの釉薬の中から、うつわのかたちや絵付けに合う、温かな雰囲気の白色に調整していただきました。
こだわりのつまったダブルネームのロゴ
実は作成がとっても大変だったのがこのロゴ。
デザイナーさんにロゴを作っていただき、うつわの裏に押せるよう、いざ印づくりへ!
と動き出したところ、実際に押してみたら線がうまく出なかったりと、試行錯誤が続きました。
せっかくステキなロゴだから、きれいに見えるようにしたい!
そんな思いで、いろいろな窯元さんにアドバイスをもらったり、会社を紹介してもらったり…。
銅板印刷という方法にたどり着き、2ヶ月ほどかかってようやく完成しました。
皓洋窯さんのロゴと並び、オリジナルのうつわがやっと完成したことを実感!
裏面をじーっと眺めてしまいました。
皓洋窯さんへインタビュー
Q.皓洋窯さんのうつわは、さびミモザやシャーベットグレーなど、とても印象的な色合いが魅力的だと感じています。
どのような経緯で生まれたのか教えて頂きたいです。
ミモザは、うちにない感じの色味が欲しいなと思ってつくりました。
青とか暗めのうつわの中に、一つ明るいのがあると食卓も元気になるのかなと思います。
ミモザは青の染付が際立つ色合いだと思います。
シャーベットグレーは地元の問屋さんとの企画で生まれた商品です。
結晶釉をつかっていて、個体差が出やすい商品です。
温度、焼成の際の場所、季節によって変化しやすく、とても扱いが難しいので、何度も希望通りの焼き上がりになるまで調整しました。
それでも多少の個体差が出る商品なので、それが逆におもしろく、味わいのあるよい商品となっていると思います。
Q.今回のオリジナル企画ですが、どんなところに苦労されましたか?
有田と神奈川という距離の関係上、直接お話しするという機会を作れなかったので、イメージに合ったものになるか大変なところもありました。
うちるさんから大まかなイメージをいただき、こういうのを作りたい、というのをできる範囲で提案して何度か修正をして絵柄が決まりました。
それに合うように釉薬も何種類か提案して、最終的に少し黄味がかった柔らかい感じの釉薬になりました。
うつわのかたちや絵柄は、自分たちにとっても大好きなものだったのでとても満足しています。
Q.どんな風に使ってほしいですか?
日常的に、どの時間帯でも使えるお皿です。
朝でもお昼でもおやつのときでも、そして絵柄も和にも洋にもぴったりだと思います。
Q.コロナ以前と後で何か変化はありましたか?
家庭用のうつわの需要が増えました。
Webでの販売をしたりお問い合わせをいただいたり、お客さんと直接かかわることも増えてより距離が近くなった気がします。
Q.今後どのようなうつわづくり(釉薬づくり)に力を入れていく予定でしょうか。
今あるものの完成度を高めていきたいです。
少人数なのでいろいろはできませんが、お客さんとのかかわりや、既存のものからのヒントで新しいものも作っていけたらと思っています。
窯元は、土屋さん、型屋さんなど、持ち場持ち場のプロがいてこそなので、こういった方と一緒に次の世代へ(有田焼を)繋げていけるよう頑張っていきたいです。
みなさんの食卓でどんどん活躍しますように…
うつわが届くと
「定番の肉じゃがとかかな〜」
「洋菓子にも合いそうだからマフィンとか作りたくなる!」
うちるスタッフは、何をのせようかの想像で大盛り上がり。
和食はもちろん洋食にも合う、ステキなうつわが出来上がったので、みなさんの食卓でも、活躍させてくれたらうれしいです。
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