九谷焼から漆器まで、金沢で訪ねたすてきなうつわ店【うつわ巡りの旅vol.12】

うちる編集局スタッフが、日本全国のうつわの産地を訪ねる旅「うつわ巡りの旅」。

今回は、21世紀美術館訪問など観光を兼ねて石川県金沢市を訪れました。

「加賀百万石」と呼ばれ歴史ある町並みが残る金沢。
九谷焼以外にも漆器など伝統工芸品が多く、じっくり見たいと思っていました。

この記事では、私が2日間で巡ったスポットをお店とともにご紹介。
ガイドブックのようにお読みいただければうれしいです。

【旅の行程】
1日目  21世紀美術館
 長町武家屋敷街
 香林坊
2日目  ひがし茶屋街
 近江町市場

金沢にはどんなうつわがあるの?

金沢では、どんなうつわを見ることができるのか簡単にお伝えします。

九谷焼(くたにやき)

石川県加賀市周辺で作られている陶磁器で、多色使いの上絵付けが特徴です。

漆器(山中塗・輪島塗)


輪島塗は石川県輪島市で地元の粉で作られている漆器。
彫りを入れた部分に金を入れ込む、または金粉と銀粉を用いた蒔絵という技法が知られています。

山中塗は、石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中漆器ともいいます。

特徴は木目を生かしたシンプルなデザイン。
漆を何度も塗る「拭き漆」により、つやがあり丈夫です。

金箔を使ったうつわ

金箔の生産がさかんな金沢。
漆器や陶器、ガラス器に金箔をあしらったうつわが多く作られています。

珠洲焼(すずやき)

珠洲市を中心に能登半島の先一帯で生産された中世を代表するやきもの。

約500年の時をへて昭和後期に復活しました。
釉薬を使わないざらっとした手触りの灰黒色が特徴です。

錫製品

富山県に近いことから、富山名物の錫製品もよく見かけます。

錫はイオン効果・抗菌効果があり酒器や茶器が多いです。
また曲がる特性を生かしたお皿などもあります。

旅のスタートは、注目スポット「21世紀美術館」へ

21世紀美術館 

金沢駅に到着後、旅の目的の1つである「21世紀美術館」へ向かいました。

名物である「スイミングプール」を鑑賞するため、新幹線の中で予約を完了。
予約をしたから安心と思っていたのですが、さらにチケット買う必要がありロビーには長蛇の列!
一気に観光気分が高まります。

この美術館では、絵画やオブジェ、音や映像など駆使したさまざまな現代アートに触れることができます。
ここでしか見ることのできないものばかりなので、一見の価値がありますよ。

ミュージアムショップでは、九谷焼のペーパープレートを購入。

九谷焼ならではの華やかな絵付けを見事に再現。
自分用のお土産に買いましたが、ホームパーティーなどに使えそう。

美術館でランチもすませ、次の場所へ。

移動しながら百万石通り沿いのショップを巡ります。
寒かったのでいい立ち寄りスポットでした。

住所:金沢市広坂1-2-1
営業時間:展覧会ゾーン 10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで) / 交流ゾーン 9:00~22:00
*各施設の開室時間はそれぞれ異なる。
定休日:展覧会ゾーン 月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始 / 交流ゾーン 年末年始
HP:https://www.kanazawa21.jp/
SNS:https://www.instagram.com/21_kanazawa/
   https://twitter.com/Kanazawa_21

北山堂(ほくさんどう)

九谷焼の専門店で、茶碗や湯呑みなどの実用的なうつわから作家物の高額な大皿まで幅広く販売されています。

ここだけでお買い物がすんでしまうほどの品数です。

招き猫(パンダも!)だけでもものすごい種類。

住所:石川県金沢市広坂1丁目2-33
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜日
HP:http://www.hokusando.co.jp/index.html

能作(のうさく)

3フロアからなる漆器専門店。

一見入りにくそうな立派な店構えですが、お箸やスプーン、取り皿などふだん使いの商品も充実。
上の階はギャラリーになっています。

住所:金沢市広坂1-1-60
営業時間:10:00~18:00
定休日:水曜日(8月は不定休)
HP:http://www.kanazawa.gr.jp/nosaku/index.html
SNS:https://www.instagram.com/nosaku_kanazawa/

長町武家屋敷街~タイムスリップしたような街でうつわ巡り

次に足を運んだのが長町武家屋敷街。

ここで出会ったのは2つの九谷焼専門店。
どちらも店構えや品そろえに特徴があり、とても見ごたえがありました。

鏑木商舗(かぶらぎしょうほ)

武家屋敷の風景にしっくりとなじむ店構え。
料亭のような広い店内には靴を脱いで上がります。

この店の特徴はなんといっても幅広い品ぞろえ。
お手頃な豆皿から美術館にあるような高級な花瓶まで1カ所で見ることができます。

店内では食事や喫茶も楽しめます。
金沢観光の休憩にぴったりですね。

住所:石川県金沢市長町1丁目3−16
営業時間:9:00~22:00(日曜・月曜・祝日9:00~18:00)
定休日:不定休
HP:https://kaburaki.jp/

本田屋食器店

店主が現地でオーダーしたオリジナルのうつわはセンスがあり、目うつりしました。

九谷焼以外にも益子など他の産地のうつわも扱っています。
また、帯をリメイクしたテーブルランナーなど小物も充実。

ディスプレイも素敵でインテリアやテーブルコーディネートの参考になりますよ。

住所:金沢市長町1-3-8
営業時間:10:00~18:00
定休日:火曜日
HP:http://www.hondaya.syokkiten.com/
SNS:https://www.facebook.com/hondaya.syokkiten

武家屋敷跡 野村家

うつわ店巡りの締めには、唯一一般公開されている「武家屋敷跡 野村家」へ。

『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』に二つ星として掲載されたことがある庭園は、雪景色もあいまって絵画のよう。
襖絵など調度品も素晴らしく、当時の武家の暮らしを垣間見ることができます。

金澤文豪カフェあんず

散策終わりで立ち寄った香林坊の「文豪カフェ」では、マグカップでコーヒーを頂きました。

本屋さんなのに豆皿を販売しているのも、金沢ならではですね。

金沢といえばここ!「ひがし茶屋街」でうつわ巡り

金沢を代表する観光地「ひがし茶屋街」は工芸品店の宝庫。
年末で美術館などが閉館の中、さまざまなショップを巡るだけでたくさんのうつわを目にすることができました。

ここでは、うつわの充実しているショップを紹介します。

金澤しつらえ

まず訪れたのが「金沢しつらえ」。

金沢市指定保存建造物に指定された茶屋建築を改装した店内には、加賀友禅、山中漆器、金沢箔、加賀象嵌、大樋焼、加賀繍など、石川県の工芸品が展示・販売されています。

九谷焼も人間国宝や文化勲章受章者などの著名作家から、若手作家までさまざまな作品を見ることができます。

茶屋街のはじにあるので、散策のスタートにここで情報収集してから行くのがいいかもしれません。

住所:石川県金沢市東山1丁目13-24
営業時間:ショップ9:00~17:00/茶房やなぎ庵10:00~17:00
定休日:1月1日、木曜日
HP:https://kanazawa.hakuichi.co.jp/shop/kanazawa-shitsurae.php

玉匣(たまくしげ)

ガイドブックに掲載されている人気店でお客さんが絶えません。

金沢にゆかりのある若手工芸家さんの作品を多く扱っています。
他のお店では見られない、伝統的でありながら新しさも感じる個性的なうつわに出会えました。

住所:石川県金沢市東山1-14-7
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日
HP:http://www.tamakushige.com/

アンティーク山屋

観光地にあるためか、とても入りやすいアンティークショップ。

イギリスやフランスのティーカップから、和骨董まで幅広くそろっています。

手の届きやすい価格のものもあり、骨董に親しむにはいいお店です。
お正月前なので漆器や古伊万里が多く並んでいました。

住所:金沢市東山1-13-20
営業時間:11:00~17:00
定休日:木曜日・金曜日
HPhttps://www.kanazawa-yamaya.jp/
SNS:https://www.facebook.com/アンティーク山屋-754234941273219/

能加万菜(のうかばんざい)THE SHOP 東山

メインストリートから1本外れた通りにある工芸品のセレクトショップ。

九谷焼、輪島塗、山中漆器、ガラス、アクセサリーなど石川県にゆかりのある作家さんのユニークな作品を販売。
一点物も多く、他とは違う品ぞろえが魅力です。

住所:石川県金沢市観音町1-5-7
営業時間:10:00~18:00(12~2月は10:00~17:00)
定休日:なし
HP:http://noukabanzai.jp/
SNS:https://www.instagram.com/noukabanzai/

八百萬本舗(やおよろずほんぽ)

ひがし茶屋街の外にある町屋改装したお店。
食品などもありますが、九谷焼から骨董までうつわも充実。

私が気になったのは「白い九谷焼」。
絵付けが豪華な本来のイメージとは違う魅力がありました。

店内では、無地のうつわに転写シールを貼るクタニシールのワークショップも開催しているそう。

住所:金沢市尾張町2-14-20
営業時間:平日:11:00〜17:00/土日祝10:00〜18:00
定休日:なし
HP:https://www.yaoyoroz-honpo.jp/
SNS:https://www.instagram.com/yaoyorozhonpo/

うつわ巡りの合間にちょっとひと休み。
茶屋街のカフェに寄り道です。

朝食が重かったので、チーズケーキと抹茶ラテをいただきました。
お花型の漆のうつわがかわいいですね。

旅の最後は近江町市場へ

年末の市場は「カニ」一色。

ごちそうを買い求める人、海鮮料理店に並ぶ人でごった返していました。
まさにニュースで見る光景が目の前にありました。

そんなグルメスポットでうつわを扱うのが市場向かいの複合ビル「エムザ」の地下にある「黒門小路」です。

黒門小路

お土産店というと食品がメインですが、ここは売場の半分が工芸品。

九谷焼から漆器、富山の錫製品など手頃でモダンなうつわがたくさん。
裏手には小さなギャラリースペースも併設。

旅の記念にうつわが欲しい、お土産を買い足したい、そんな方にはおすすめです。

同じフロアには加賀棒茶のお店が。
うつわはもちろん九谷焼。

住所:金沢市武蔵町15-1
営業時間: 10:00~19:00
定休日:なし
HP:https://www.kmza.jp/kuromon/index.html
SNS:https://www.facebook.com/kuromonkoji

市場内には箸置きのガチャガチャが。
なんと、すべて手書き!

ちょっとしたお土産によさそうです。

おわりに

金沢は駅を起点に観光名所のアクセスが抜群。
2日あれば見どころを回ることができます。

さらに、陶器から漆器、お隣の富山県の錫製品などさまざまなジャンルのうつわに巡り会える「うつわタウン」でもありました。
次回は輪島など郊外のやきもの産地を訪問したり、絵付け体験をするなど、違ったうつわの楽しみ方もしてみたいです。

今回ご紹介した九谷焼や漆器のうつわは、こちらからご覧いただけます。

九谷焼 一覧ページ

木工・漆器 一覧ページ

それでは、最後までご覧いただきましてありがとうございました。
皆さんがよい作品と出会えますように!

おうちで楽しむ陶器市うちる


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